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俳句 (Haiku)

はいく

詩の形式

5・7・5の音節からなる日本の短詩形式。季節を表す「季語」を含む。


俳句の要点まとめ

  • 定義: 5・7・5の17音からなる、日本独自の定型詩。世界でも最短クラスの詩形。
  • 特徴: 自然や人生の一瞬を凝縮して描く。余白や暗示を重んじる。

歴史の流れ

  • 室町時代: 連歌の最初の句「発句」が源流。発句には季節の言葉を入れる決まりがあった。
  • 江戸時代: 松尾芭蕉が発句を独立した文学として高め、与謝蕪村・小林一茶らが多様な作風で発展させた。
  • 明治時代: 正岡子規が「俳句」という名称を定着させ、写生主義を提唱。弟子の高浜虚子が雑誌「ホトトギス」で俳句を大衆化し、現代俳句の基盤を築いた。

俳句の基本ルール

  • 五七五のリズム: 原則は5音・7音・5音の17音。ただし現代では字余り・字足らずも認められる。
  • 季語: 季節を示す言葉を一句に一つ入れるのが伝統的な作法。
  • 例: 「桜」=春、「蝉」=夏、「月」=秋、「雪」=冬
  • 季語は歳時記という辞典で体系的に分類されている。
  • 切れ字: 「や」「かな」「けり」などで句に“切れ”を作り、余韻や驚きを生む。
  • 例: 「古池や」の「や」。

名句から学べること

  • 松尾芭蕉「古池や蛙飛びこむ水の音」
  • 静寂と一瞬の動き・音の対比。俳句の美学を象徴。
  • 与謝蕪村「菜の花や月は東に日は西に」
  • 春の広大な景色を一句に収めた、空間的スケールの大きさ。
  • 小林一茶「やせ蛙まけるな一茶これにあり」
  • 弱者への共感とユーモア、一茶らしい温かさ。
  • 正岡子規「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
  • 秋の味覚と古寺の鐘の音を写生的に結びつけた句。

世界への広がり

  • 20世紀以降、「HAIKU」として世界中に普及。
  • エズラ・パウンドのイマジズム運動は俳句から影響を受けた。
  • R・H・ブライスの英訳が英語圏での普及に大きく貢献。
  • 現在は50以上の言語で詠まれ、季語を用いない「国際俳句」も盛んである。