詩と詩人
詩人の紹介

【詩人の​紹介】エドガー・アラン・​ポー:美と​恐怖と​夢と

公開日 18 min read
月夜のゴシックな書斎で、羽根ペンをくわえたカラスと机に向かう作家

前回の記事からだいぶ日が空いてしまいました…!不徳のいたすところです。ということで今回は私の敬愛するポーの記事をやっと書くことができました。この偉大で荒唐な詩人のことを深く知るきっかけになれば嬉しいです。

エドガー・アラン・ポーの『大鴉』では、ひとつの言葉――”Nevermore”――が何度も繰り返されます。「もはやなし」としか答えない鴉を相手に、語り手は亡くなった恋人について質問を重ね、自分で自分を追い詰めていきます。嫌な構造ですね。しかしこの執拗な繰り返しと発狂に至る過程こそが、この詩が読者に言いしれぬ美的興奮を生み出す源泉になっていると言えるでしょう。

ポー(Edgar Allan Poe, 1809-1849)は、『黒猫』や『モルグ街の殺人』で知られる怪奇小説・推理小説の先駆者です。しかし同時に、本人が最も重視していた芸術形態はでした。

ポーの詩を支えているのは、音楽性、死への執着、ゴシック的な幻想です。なぜこれほど暗い詩がこれほどまでに美しいのか。『大鴉』『アナベル・リー』『鐘』などを読みながら、その仕組みを辿っていきましょう。

エドガー・アラン・ポーの生涯:孤児から天才へ(1809-1849)

ポーは1809年1月19日、ボストンに生まれました。両親はともに旅回りの俳優でしたが、父デイヴィッドは家族のもとを去り、母エリザベスは1811年に24歳で亡くなります。ポーはまだ2歳でした。

幼くして母を失った体験が、後のポーの詩に繰り返し現れる「美しい女性の死」というモチーフの原点になったと言われます。

孤児となったポーは、ヴァージニア州リッチモンドの商人ジョン・アランと妻フランシスに引き取られ、「アラン」の名を使うようになります。正式な養子縁組はされませんでした。比較的恵まれた環境で育ち、幼少期にはイギリスで教育を受けています。

ただし、ジョン・アランとの関係はぎくしゃくしていました。1826年にヴァージニア大学へ入学したものの、賭博による借金と学費不足から、1年足らずで退学します。

翌1827年、18歳のポーは最初の詩集『タマレーン、その他の詩(Tamerlane and Other Poems)』を「あるボストン人(A Bostonian)」の名で出版します。刷られたのはわずか50部ほどでした。作家ポーの出発点は、ずいぶん小さなものだったわけです。

同じ年に陸軍へ入隊し、1830年にはウェストポイント陸軍士官学校に進みますが、ここでは意図的な規則違反によって退学処分となります。

その後は雑誌編集者、批評家、作家として働きます。作品は読まれても、生活を安定させるほどの収入には結びつきませんでした。名声は着実に広まりはしたものの、生活を成り立たせるまでには至らず貧困は悪化する。かなり厳しい人生です。

1835年、26歳のポーは13歳だった従妹ヴァージニア・クレムとひそかに結婚し、翌年に公の結婚式を挙げました。現代の感覚では13歳と結婚はだいぶ異様に映りますが、ヴァージニアはポーにとって生活の支えであり、創作と結びつけて語られる存在にもなっていきます。

1842年、ヴァージニアは家で歌っている最中に喀血します。病状は悪化し、1847年1月に24歳で亡くなりました。ポーの母エリザベスが亡くなったのと同じ年齢です。

1849年、ポーはボルチモアで意識が混乱した状態で発見され、数日後の10月7日に40歳で亡くなりました。死因は分かっていません。アルコール、狂犬病、病気、暴行など多くの説がありますが、決着はついていません。

2歳で母を失い、24歳の妻を見送り、本人も40歳で不可解な死を迎える。この事実だけで詩を説明することはできません。ただ、ポーの作品に「美しい死者」が何度も戻ってくる背景として、無視もすることもできないでしょう。

エドガー・アラン・ポーの詩の特徴と魅力

それでは、ポーの詩にはどんな特徴があるのでしょうか?ここでは音楽性・死のモチーフ・ゴシックな世界観の3つに分けてみていきましょう。

音楽性への徹底的なこだわり

ポーの詩は、黙読するより声に出したほうが愉しめます。同じ子音や母音、リズム、言葉がしつこいほどリフレインを重ね、意味を理解する前に、耳が一定の運動へと吸い込まれていくように感じます。

私がいちばん好きなポーの詩の1つが「To Helen」です。声に出すと、詩の行が小舟のようにゆっくり進んでいく。古代の海、疲れた漂泊者、女神のような女性が10行の中で交錯し、最後には古代ギリシャ・ローマの威容に重ねられる。余計な装飾を一切廃し美の本質を象った、ロダンの彫像のような詩だと思ってます。

ちなみに、映画『レディ・キラーズ』には、トム・ハンクスがこの詩を朗読する場面があります。こちらで観られます

To Helen

Edgar Allan Poe

Helen, thy beauty is to me

Like those Nicean barks of yore,

That gently, o'er a perfumed sea,

The weary, way-worn wanderer bore

To his own native shore.

On desperate seas long wont to roam,

Thy hyacinth hair, thy classic face,

Thy Naiad airs have brought me home

To the glory that was Greece,

And the grandeur that was Rome.

To Helen

Edgar Allan Poe

ヘレンよ、あなたの美しさは

かつて香り高い海を越え

旅に倦み疲れ、傷ついた漂泊者を

やさしく故郷の岸へ運んだ

ニカイアの古い小舟のようだ。

荒れた海を長くさまよってきた私を

あなたのヒヤシンスの髪、古雅なる面、水の精のような気配が

ギリシャの栄光とローマの偉容へと

私を連れ戻してくれる。

ポーは韻律(meter)、リフレイン(refrain)、頭韻法(alliteration)、母音韻(assonance)を組み合わせました。特に好んだのが、強い音から始まるトロキー(強弱格)と、同じ言葉の反復です。

『大鴉』の“Nevermore”は、その代表です。繰り返すたびに意味は同じなのに、響きだけが重くなっていく。ポーは『構成の原理(The Philosophy of Composition)』で、こうした効果を意識的に設計したと説明しています。

エッセイ『詩の原理』でも、ポーは音楽を詩に最も近い芸術として扱っています。彼の詩では、意味と同じくらい音が働きます。英詩の音の仕組みを先に押さえたい方は、押韻(Rhyme)の仕組みもあわせて読むと、ポーの仕掛けが見えやすくなると思います。

「美しい女性の死」というモチーフ

ポーは『構成の原理』の中で、美しい女性の死を「疑いなく、世界で最も詩的な題材」としています。

「美しい女性の死は、疑いなく、世界で最も詩的な題材である」

これはいま読むと、かなり問題含みの発想です。女性には語る主体よりも、男性が美しく嘆くための死者という役割が与えらるわけです。

母エリザベスと妻ヴァージニアを若くして失った経験との関係も指摘されています。ただ、それだけで説明するのも雑だと思います。ポー本人は個人的な告白から距離を取り、読者に最大の効果を与えるための計算として、このモチーフを扱っているからです。

『アナベル・リー』『レノーア』『ユーラリー』『大鴉』には、失われた女性への哀悼が繰り返し現れます。死は恋人を奪いますが、その一方で、愛する相手を老いも変化もない姿のまま永遠のものとする。

ポーの詩では、永遠の愛と死者への執着がかなり近い場所にあると言ってよいでしょう。

ゴシック的な雰囲気と幻想性

真夜中の書斎。扉を叩く音。荒涼とした海辺。墓のそばで眠る男。遠くから聞こえる鉄鐘。ポーの詩には、その小説同じくゴシックと幻想がみちみちています。

こうした風景を包み込む感情が「憂鬱」です。ポーは憂鬱を、美を感じるための最も正当な詩的調子として扱いました。恐ろしいだけでは足りない。恐怖が美しく響くところまで作り込む。夢と現実と狂気のあわいに、ポーの詩的な美があると思います。

エドガー・アラン・ポーの代表的な詩(大鴉・アナベル・リーなど)

『大鴉(The Raven)』(1845年)

『大鴉』は、ポーの最も有名な詩です。1845年1月29日に『ニューヨーク・イヴニング・ミラー』紙へ掲載されると、一気にポーの名を広めました。

真夜中、恋人レノーアの死を嘆きながら書斎で読書をしている語り手のもとに、一羽の大鴉が飛び込んできます。語り手が何を問いかけても、鴉は一言だけ繰り返します。"Nevermore"(もはやなし)。

冒頭の1連です。

The Raven

Edgar Allan Poe

Once upon a midnight dreary, while I pondered, weak and weary,

Over many a quaint and curious volume of forgotten lore—

While I nodded, nearly napping, suddenly there came a tapping,

As of some one gently rapping, rapping at my chamber door.

The Raven

Edgar Allan Poe

むかしある夜更け、陰鬱な真夜中、私が疲れ果てて思い悩みながら

忘れ去られた学問の古めかしく奇妙な書物を読みふけっていたとき――

うつらうつらと居眠りしかけたそのとき、突然コツコツという音が聞こえた

誰かが優しく叩いている、私の部屋の扉を叩いている音が。

“dreary”と“weary”、“napping”と“tapping”と“rapping”。似た音が次々につながり、強く始まる重いリズムが読者を引っ張ります。さらに各連の末尾では“Nevermore”が繰り返され、語り手の絶望が音として深くなっていきます。

ポーは『構成の原理』で、この詩をどのように計算したか説明しています。まずリフレインの音を決め、それを発する存在として「しゃべる鴉」を選び、そこから物語を逆算したというのです。

この説明を制作過程の完全な記録として信じてよいかは、議論があります。それでも、ポーが自分をどう見せたかったかは分かります。冷徹な論理で美を設計する詩人です。

『アナベル・リー(Annabel Lee)』(1849年)

ポーの最後の完成詩であり、彼の死後に発表された作品です。海辺の王国を舞台に、語り手と美しい少女アナベル・リーとの永遠の愛を歌い上げます。

Annabel Lee

Edgar Allan Poe

It was many and many a year ago,

In a kingdom by the sea,

That a maiden there lived whom you may know

By the name of Annabel Lee;

And this maiden she lived with no other thought

Than to love and be loved by me.

Annabel Lee

Edgar Allan Poe

それは遠い遠い昔のこと

海のほとりの王国で

あなたもご存知かもしれない乙女が住んでいた

アナベル・リーという名の乙女が

そしてこの乙女はただひとつのことだけを思って生きていた

私を愛し、私に愛されること、それだけを。

この詩の美しさは、民謡のような素朴さにあります。短い行、単純な語彙、何度も戻ってくる“Annabel Lee”という名前。子どもの歌のように聞こえるぶん、死の気配がかえって濃くなるように感じられますね。

語り手によれば、天使たちが2人の愛を嫉妬し、冷たい風を送ってアナベル・リーを殺しました。それでも天使にも悪魔にも、2人の魂を引き離すことはできないと語ります。そして最後に、語り手が毎夜、海辺の墓のそばで横たわっていることが分かる。

Annabel Lee

Edgar Allan Poe

For the moon never beams, without bringing me dreams

Of the beautiful Annabel Lee;

And the stars never rise, but I feel the bright eyes

Of the beautiful Annabel Lee;

Annabel Lee

Edgar Allan Poe

月が輝くたびに、私は夢を見る

美しいアナベル・リーの夢を

星が昇るたびに、私は感じる、あの輝く瞳を

美しいアナベル・リーの瞳を。

美しい愛の詩として読めるのではないでしょうか。ただ、毎晩墓のそばで眠る男の姿まで想像すると、景色が少し変わる。永遠の愛と死者への執着が、ほとんど同じものになっているからです。

『アナベル・リー』は、亡き妻ヴァージニアへの鎮魂歌として読まれることが多い作品です。ただし、アナベル・リーのモデルについては複数の説があるようです。

『鐘(The Bells)』(1849年)

ポーの「音の魔術」を1篇で味わうなら、『鐘』がいちばん分かりやすいと思います。銀、金、真鍮、鉄という4種類の鐘が、喜びから恐怖、そして死へと音の色を変えていきます。人生の4段階を描いた詩としても読まれています。

第1連、銀の橇の鐘を見てみましょう。

The Bells

Edgar Allan Poe

Hear the sledges with the bells—

Silver bells!

What a world of merriment their melody foretells!

How they tinkle, tinkle, tinkle,

In the icy air of night!

Keeping time, time, time,

In a sort of Runic rhyme,

To the tintinnabulation that so musically wells

From the bells, bells, bells, bells,

Bells, bells, bells—

From the jingling and the tinkling of the bells.

The Bells

Edgar Allan Poe

聞け、鈴をつけた橇を――

銀の鈴を!

その旋律が予告する歓喜の世界を!

それはチリン、チリン、チリンと鳴る

氷のような夜気の中で!

時を刻み、時を刻み、時を刻み

ルーン文字めいた韻律のうちに

音楽のように湧きあがる鐘の音へと

鐘、鐘、鐘、鐘

鐘、鐘、鐘――

あの軽やかに鳴り響く鐘の音へと。

この詩では、意味より先に音が押し寄せます。“bells”が過剰なほど繰り返され、“tinkle”、“twinkle”、“jingling”、“tinkling”と似た響きが連なっていく。言葉で作られた打楽器のようではないですか。

銀の鈴は喜び、金の鐘は結婚、真鍮の鐘は火災と恐怖、鉄の鐘は葬送と死を告げます。鐘の材質が変わるたびに、音と人生の局面が一緒に変わっていきます。

ポーはここで、時間を鐘の響きとして聴かせます。音楽性への執着が、いちばん極端な形で出た作品です。

ポーの詩論:「美」を設計する詩人

ポーは、詩を意識的に「設計」しました。ここが、彼をただの幻想詩人として片づけられないところです。

ロマン派の詩人には、霊感に突き動かされて一気に詩を書く天才というイメージがあります。ポーが自分について語った創作法は、かなり違います。効果、長さ、音、反復、読後感をひとつずつ計算する方法です。

『構成の原理』によれば、ポーはまず「読者に与える効果」を決めました。そこから詩の長さ、リフレイン、語り手、鴉、失われた恋人レノーアを逆算して組み立てます。

本人の説明には、あとから創作過程を整然と見せた演出も含まれているかもしれません。それでも、ポーが詩を読者の感情へ働きかける精密な装置として捉えていたことは伝わります。

その装置が目指すものは「美」でした。ポーは、読者の心を日常から切り離す圧倒的な高揚感を詩に求めているのだと思います。

『大鴉』の暗い書斎も、『アナベル・リー』の海辺の王国も、『鐘』の過剰な反復も、そのために置かれています。偶然に湧いたイメージというより、読者を特定の感情へ運ぶ舞台装置です。

後世への影響:ボードレールと象徴派へ

ポーの詩と批評を熱烈に受け入れたのは、フランスの詩人たちでした。

中心にいたのが、シャルル・ボードレールです。彼はポーに深く傾倒し、その作品をフランス語へ翻訳しました。ボードレールにとってポーは、近代社会の孤独、鋭すぎる神経、美と退廃の結びつきを理解する、遠い国の同志だったのだと思います(ボードレールについては今後サイトでも扱う予定)。

このゴシック的な美は、後代の文学と美術へ広がりました。ボードレールとマラルメは、ポーの音楽性や「美と死」の結びつきをフランス象徴派の詩へ運びます。H・P・ラヴクラフトやクラーク・アシュトン・スミスは、精神の崩壊、死、暗黒への執着を怪奇文学の中でさらに育てました。

美術では、マネがマラルメ訳『大鴉』に挿絵を寄せ、ギュスターヴ・ドレも同作の挿絵連作を制作しています(ドレの挿絵は日夏耿之介訳の大鴉本に使用)。

なかでも強烈なのが、オディロン・ルドンの版画集『エドガー・ポーに』でしょう。浮遊する眼球や死の仮面は、作品を読んだあとに頭へ残る悪夢のほうを絵にしたように見えます。

ルドンの『眼は奇妙な気球のように無限へと向かう』。
Public Domain Review より

映画では、ロジャー・コーマンが一連のポー作品を映像化しました。ティム・バートンの、死と哀しみを美しく、ときにユーモラスに描く世界もポーの影響を感じさせます(Wednesdayではポーの作品が直接的に言及されてますよね)。

音楽としての詩、暗示によって感情を呼び起こす詩、現実の背後を一瞬だけ見せる詩。こうした方向は、ボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌらに受け継がれました。象徴派の詩人たちは、言葉から意味だけでなく、気配、響き、連想を引き出そうとします。

ポーはアメリカで長く評価の割れた作家でした。そのポーをフランス人たちは高く持ち上げ、近代詩の祖先のように扱いました。母国の外で作品の価値を作り直された、文学史でもかなり奇妙で面白い例です。

まとめ:ポーの詩はどこから読むか

ポーの詩には、音楽性、美と死、ゴシック的な幻想、読者の感情を設計する冷静さがあります。暗さが最も美しく響くように組み上げられています。

最初に読むなら、やはり『大鴉』がおすすめです。音楽性、ゴシック的な雰囲気、喪失、リフレインの力が1篇に凝縮されています。

もう少し柔らかく入りたいなら『アナベル・リー』。音の実験を楽しみたいなら『鐘』。短い美の結晶を味わいたいなら「To Helen」がよいと思います。

日本語で読むなら、創元推理文庫の『ポオ 詩と詩論』などで作品をまとめて読めます。ただ、ポーの音の仕掛けは翻訳だけではつかみにくいため、気に入った詩だけでも英語の原文と朗読をあわせて試してみてください。意味がすべて分からなくても、ポーが何をしているかは耳から伝わってきます。

おすすめの作品集

よくある質問(FAQ)

Q. エドガー・アラン・ポーの代表作は何ですか? A. 詩の代表作としては『大鴉(The Raven)』『アナベル・リー(Annabel Lee)』『鐘(The Bells)』などが挙げられます。小説では『黒猫』『モルグ街の殺人』『アッシャー家の崩壊』などが有名です。

Q. ポーの詩の特徴は何ですか? A. 徹底的に計算された音楽性、「美しい女性の死」というモチーフ、ゴシック的で幻想的な雰囲気が特徴です。ポーは、読者に特定の美の感覚を与える「装置」として詩を設計しました。

Q. ポーの死因は何ですか? A. 1849年に40歳で亡くなりましたが、死因は分かっていません。ボルチモアで意識が混乱した状態で発見され、病院で亡くなりました。アルコール、狂犬病、病気、暴行など多くの説があります。

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